2008.12.02 (Tue)
今日の気付き 「イコライザーの使い方」
個人で音源制作をしている人ならわかってもらえると思うんだけど、ミックス時の悩みって尽きないですよね。「なんで音が埋もれちゃうんだ・・・」とか、「なんで音が小さいんだ・・・」とか、「リヴァーブかけたら音が濁っちゃった・・・」などなど、ほんと悩みは尽きない。
ミキシングには、様々な工程がありますが、今日は、「イコライザーの使い方」について、一つ気付いた事があったので、書いておこうと思います。
まず初めに、「イコライザー」とは何かを説明したいと思います。最近では、音楽再生機(CDコンポや音楽再生ソフトなど)にも当たり前に装備されている機能ですが、イコライザーの名前の由来って知ってますか?多分、ほどんどの人が知らないですよね。イコライザーという名前には、「音をイコールにする(つまり、原音に戻す」という意味合いがあります。
そもそも、イコライザーが開発されたのは、録音やミックスを繰り返す中で、どうしても音質的な劣化(特に、高音域の劣化)が起こるので、それを解消する為(原音に戻す為)に開発されたのです。それが今では、音を加工する為に使われるという印象が強いですよね。
しかし、本来の使われ方としては「音を原音に戻す」という使われ方が正しいのです。また、イコライザーの正しい使われ方として、「ブーストするよりもカットする」というのが基本的な考え方です。
さて、本題に入りいましょう。今日のテーマは「イコライザーを使って、音を前に出したり、後ろに下げたりする方法」です。
普通、音を前に出す為には、ボリュームを上げるのが常套手段ですよね。また、それと同じく音を後ろに下げるには、ボリュームを下げる。でも、この方法だと、そのパートだけが大きくなり過ぎたり、音が埋もれちゃったりするわけですね。それで皆、悩むわけです。「全体のバランスが整った状態を保つという名目のもと、どうやって効果的に音を前に出したり後ろに下げたりを行うか」を。僕も同じようなことをずっと悩んできました。
その解決方として、例えば、音を後ろに下げる為に、リヴァーブをかけてみたり、音を前に出す為にコンプレッサーで音圧を上げてみたり。でもね、それらの方法は、なかなか良い結果に繋がりませんでした。と言うのも、音に対する基本的な考え方が間違っていたからです。
音とは何か?
空気の振動ですね。でも、もっと深く考えると、その音の振動にも細かい分布があるという事に気付くと思います。それを表したのが、「周波数」なんですね。
音源には、その音特有の周波数特性があります。例えば、金属同士をぶつけた時に聞こえる「カンッ」とか「キンッ」という音がありますが、聞いた感じでわかりますけど、高音成分を多く含んだ音ですよね。ここで言いたいのは、要するに、「全周波数帯が等しいレベルで発せられている音は、存在しない(もしかしたら、存在するかもしれませんが)」という事です。つまり、音には、「その音源特定の周波数帯域がある」というわけです。
さて、基本がわかったところで、その応用的な考え方を説明します。結論から言えば、「音源特有の周波数帯域」をどう扱えば良いのか。それが解れば、音を前に出したり後ろに下げたりという事も出来ちゃうんです。
ある音源があったと仮定して、その音の最も特性が表れている周波数帯域もわかりました。さて、ここからが問題です。
「音を前に出す」為には、その音の最も特性が表れている周波数帯域をブースト、もしくは、それ以外の帯域をカットするんです。僕は、それ以外の帯域をカットする方法をオススメします。それは、何故かと言うと、音楽というものは、様々な周波数特性を持った楽器の音が集まったものがほとんどだからです。つまり、他の楽器の音に干渉しないようにする為にカットをするわけですね。
また、他にもカットする理由として上げられるのが、「そもそも音を前に出したいと発想している段階で、他の楽器との干渉が起こっている」という前提があるからなんです。この飽和状態の時、音をブーストするとどうなるか。それは、特定周波数帯域以外の周波数帯域が、他の楽器類の周波数帯域とぶつかったままの状態で、特定周波数をブーストしているわけなので、音が前に出たように聞こえたとしても、他が濁ったままなのでスッキリした音にはならないんです。だから、特定周波数帯域以外をカットして、カットした分下がったボリュームの分だけ、フェーダーなどを使って全体のボリュームを上げるのです。こうすることで、他の楽器と干渉していた帯域はスッキリするし、本来上げたかった特定の周波数帯域をあたかもブーストしたのと同じ(理論的には全く違う)効果があるわけです。また、カットした帯域にある他の楽器類の音まで輪郭がハッキリしてくるというオマケ付でね(笑)
これは余談ですが、このイコライザーの使い方の基本的な考え方として「カット」すると言いましたが、これは、各音源のボリューム操作にも同様な考え方が当てはまります。
よく、「音を前に出す為に、その音が収録されているトラックのボリュームを上げる」ということをしますが、これもイコライザーの使い方に照らし合わせると「ある音源の音を前に出す為に、他の楽器類のボリュームを下げる」というやり方が正しいんですよ。
それでは、今日はこの辺で・・・
ミキシングには、様々な工程がありますが、今日は、「イコライザーの使い方」について、一つ気付いた事があったので、書いておこうと思います。
そもそも、イコライザーが開発されたのは、録音やミックスを繰り返す中で、どうしても音質的な劣化(特に、高音域の劣化)が起こるので、それを解消する為(原音に戻す為)に開発されたのです。それが今では、音を加工する為に使われるという印象が強いですよね。
しかし、本来の使われ方としては「音を原音に戻す」という使われ方が正しいのです。また、イコライザーの正しい使われ方として、「ブーストするよりもカットする」というのが基本的な考え方です。
さて、本題に入りいましょう。今日のテーマは「イコライザーを使って、音を前に出したり、後ろに下げたりする方法」です。
普通、音を前に出す為には、ボリュームを上げるのが常套手段ですよね。また、それと同じく音を後ろに下げるには、ボリュームを下げる。でも、この方法だと、そのパートだけが大きくなり過ぎたり、音が埋もれちゃったりするわけですね。それで皆、悩むわけです。「全体のバランスが整った状態を保つという名目のもと、どうやって効果的に音を前に出したり後ろに下げたりを行うか」を。僕も同じようなことをずっと悩んできました。
その解決方として、例えば、音を後ろに下げる為に、リヴァーブをかけてみたり、音を前に出す為にコンプレッサーで音圧を上げてみたり。でもね、それらの方法は、なかなか良い結果に繋がりませんでした。と言うのも、音に対する基本的な考え方が間違っていたからです。
音とは何か?
空気の振動ですね。でも、もっと深く考えると、その音の振動にも細かい分布があるという事に気付くと思います。それを表したのが、「周波数」なんですね。
音源には、その音特有の周波数特性があります。例えば、金属同士をぶつけた時に聞こえる「カンッ」とか「キンッ」という音がありますが、聞いた感じでわかりますけど、高音成分を多く含んだ音ですよね。ここで言いたいのは、要するに、「全周波数帯が等しいレベルで発せられている音は、存在しない(もしかしたら、存在するかもしれませんが)」という事です。つまり、音には、「その音源特定の周波数帯域がある」というわけです。
さて、基本がわかったところで、その応用的な考え方を説明します。結論から言えば、「音源特有の周波数帯域」をどう扱えば良いのか。それが解れば、音を前に出したり後ろに下げたりという事も出来ちゃうんです。
ある音源があったと仮定して、その音の最も特性が表れている周波数帯域もわかりました。さて、ここからが問題です。
「音を前に出す」為には、その音の最も特性が表れている周波数帯域をブースト、もしくは、それ以外の帯域をカットするんです。僕は、それ以外の帯域をカットする方法をオススメします。それは、何故かと言うと、音楽というものは、様々な周波数特性を持った楽器の音が集まったものがほとんどだからです。つまり、他の楽器の音に干渉しないようにする為にカットをするわけですね。
また、他にもカットする理由として上げられるのが、「そもそも音を前に出したいと発想している段階で、他の楽器との干渉が起こっている」という前提があるからなんです。この飽和状態の時、音をブーストするとどうなるか。それは、特定周波数帯域以外の周波数帯域が、他の楽器類の周波数帯域とぶつかったままの状態で、特定周波数をブーストしているわけなので、音が前に出たように聞こえたとしても、他が濁ったままなのでスッキリした音にはならないんです。だから、特定周波数帯域以外をカットして、カットした分下がったボリュームの分だけ、フェーダーなどを使って全体のボリュームを上げるのです。こうすることで、他の楽器と干渉していた帯域はスッキリするし、本来上げたかった特定の周波数帯域をあたかもブーストしたのと同じ(理論的には全く違う)効果があるわけです。また、カットした帯域にある他の楽器類の音まで輪郭がハッキリしてくるというオマケ付でね(笑)
これは余談ですが、このイコライザーの使い方の基本的な考え方として「カット」すると言いましたが、これは、各音源のボリューム操作にも同様な考え方が当てはまります。
よく、「音を前に出す為に、その音が収録されているトラックのボリュームを上げる」ということをしますが、これもイコライザーの使い方に照らし合わせると「ある音源の音を前に出す為に、他の楽器類のボリュームを下げる」というやり方が正しいんですよ。
それでは、今日はこの辺で・・・
テーマ : サウンド・エンジニアリング ジャンル : 音楽
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